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お昼から仕事会社の人は大掃除をしていましたが僕の属するプロジェクトの人だけ会議室でコードを書いていましたまだAutoLayoutを完全に支配したとは言い難い

その後は仕事が納まっていないにもかかわらず忘年会で酒を飲みました体調が懸念されたけどとりあえず大丈夫でしたでも明日も仕事だはー


昨夜書かなかったことをすこし書きましょうまずL関数の公式は次で与えられます

L(r,χ)=1(r1)!(2πiN)r12a(Z/NZ)×χ(a)hr(ζNa)L(r, \chi)=\frac{1}{(r-1)!}\cdot{\left(-\frac{2\pi i}{N}\right)}^r\cdot\frac{1}{2}\sum_{a\in{(\Z/N\Z)}^\times}\chi(a)h_r({\zeta_N}^a)

ここでrrは自然数NNは2以上の自然数ζN=e2πi/N\zeta_N=e^{2\pi i/N}χ\chimodN\bmod Nのディリクレ指標でχ(1)=(1)r\chi(-1)={(-1)}^rをみたすものとしますhrh_rは有理関数で

h1(t)=1+t2(1t)hr(t)=(tddt)r1h1(t)\begin{align} h_1(t)&=\frac{1+t}{2(1-t)} \\ h_r(t)&={\left(t\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d}t}\right)}^{r-1}h_1(t) \end{align}

で与えられます

L関数の公式の証明にはhrh_r

hr(t)=(r1)!(12πi)rnZ1(x+n)rh_r(t)=(r-1)!\cdot{\left(-\frac{1}{2\pi i}\right)}^r\sum_{n\in\Z}\frac{1}{{(x+n)}^r}

と書けることがそしてこれはsinの積公式に由来する用いられるのですがこのときhrh_rに現れる無限和のn<0n\lt 0の部分を折り返してn>0n\gt 0に持って行く最終的なL(r,χ)L(r, \chi)の定義はn1n\ge 1の和なのでそうする必要がある操作がχ(1)=(1)r\chi(-1)={(-1)}^rでなければχ\chiは準同型なのでχ(1)\chi(-1)±1\pm 1しかとれないもともとのn>0n\gt 0部分と打ち消しあって0になってしまうためにこの制限が要求されます
この制限があるとたとえばmod2\bmod 2の自明な指標χ:{1}C×\chi: \{1\} \longrightarrow \C^\timesに対してはχ(1)=χ(1)=1\chi(-1)=\chi(1)=1であることからrrが偶数の場合にしか適用できないことがわかりますそしてまさにこのχ\chiによってζ(r)\zeta(r)L(r,χ)L(r, \chi)と接続されるので奇数のrrについてはこの方法でζ(r)\zeta(r)を求めることはできません

ではχ(1)=(1)r\chi(-1)=-{(-1)}^rだった場合すなわち打ち消し合ってしまった場合にはどうなるかこの場合得られる関係式は

a(Z/NZ)×χ(a)hr(ζNa)=0\sum_{a\in{(\Z/N\Z)}^\times}\chi(a)h_r({\zeta_N}^a)=0

というものになります簡単な例では

χ(1)h1(1)=112(1+1)=0ただしχmod2の自明な指標ξ(1)h1(i)+ξ(3)h1(i)=1+i2(1i)+1i2(1+i)=0ただしξmod4の指標でξ(1)=ξ(3)=1\begin{align} \chi(1)h_1(-1)&=\frac{1-1}{2(1+1)} \\ &=0 \text{ただし$\chi$は$\bmod 2$の自明な指標} \\ \xi(1)h_1(i)+\xi(3)h_1(-i)&=\frac{1+i}{2(1-i)}+\frac{1-i}{2(1+i)} \\ &=0 \text{ただし$\xi$は$\bmod 4$の指標で$\xi(1)=\xi(3)=1$} \end{align}

となります

なにやら非自明な関係式が得られたような気がしましたが実際は別にそんなことはないすくなくともr=1r=1の場合はそうで一般のrrについては技術不足で示していないちゃんと微分すれば出そう
まずN=2N=2の場合つまりχ\chimod2\bmod 2の自明な指標だった場合これはrrが奇数の場合に条件をみたさないのだが明らかにh1(1)=0h_1(-1)=0となるしh3(1)h_3(-1)も0になるその先は確かめていない
次にN>2N\gt 2の場合この場合はa(Z/NZ)×a\in{(\Z/N\Z)}^\timesにわたって和をとることになるがこの項の数は偶数個となる例外はN=2N=2の場合で1のみとなるこの個数はすなわちNNと互いに素な数の個数だがそれはオイラーのトーティエント関数で与えられ容易に計算でき1以外の奇数になることはあり得ないことが示せる
とするならばすべてのa(Z/NZ)×a\in{(\Z/N\Z)}^\timesに対して対応する(Na)=a(Z/NZ)×(N-a)=-a\in{(\Z/N\Z)}^\timesが存在することが言えるこれらの一方だけがNNと互いに素でないという状況は起こり得ないまたaaは偶数個あるので重複することもないaaについての和は2つずつの組χ(a)hr(ζNa)+χ(a)hr(ζNa)\chi(a)h_r({\zeta_N}^a)+\chi(-a)h_r({\zeta_N}^{-a})の和にすることができるχ(a)=χ(1)χ(a)\chi(-a)=\chi(-1)\chi(a)だから結局これはχ(a)(hr(ζNa)(1)rhr(ζNa))\chi(a)\left(h_r({\zeta_N}^a)-{(-1)}^rh_r({\zeta_N}^{-a})\right)の和ということでもある
最後にhr(t)h_r(t)hr(t1)h_r(t^{-1})との関係を調べるh1h_1については明らかにh1(t)=h1(t1)h_1(t)=-h_1(t^{-1})h2h_2についてはh2(t)=h2(t1)h_2(t)=h_2(t^{-1})であり一般のhrh_rについてもhr(t)=(1)rhr(t1)h_r(t)={(-1)}^rh_r(t^{-1})であると予想されるがこれも証明はしていないともかくこれを仮定すれば先の組はχ(a)(hr(ζNa)(1)r(1)rhr(ζNa))\chi(a)\left(h_r({\zeta_N}^a)-{(-1)}^r{(-1)}^rh_r({\zeta_N}^a)\right)となって打ち消しあって0となる

こうして同じところに2通りの経路で至ったわけだが結局ずっと同じ話をしていただけのような気もするし途中で口調も変わってしまったしこれはなんだったのだろうともあれこうした計算を進めるのは数学をしている気分が高まって楽しい


ツイキ:そういえばblogをまたリニューアルしたいなと思いましたmroonga対応もしたいしカレンダーが縦に長くなりすぎたなという気もするしそれから私的注釈機能もつけたい次作る時は技術blogでそうしたようにcomposerでORMとか入れていい感じにしたいテンプレートエンジンは使えないけど……インデントをきちんとしたい